もうひとつのエンディングへ。
仗助主人公ルート、最終回になります。
ほぼ需要がない割に長期間にわたって長文を書き続けてきたこの記事にお付き合いくださった方々、誠にありがとうございました。
しかし、このゲームに終わりはありません。
このゲームをご存じない方へ↓
前回はこちら↓
さあ、今回は天国ノートを読んでみますよ。
どんな結末が待っているのか?
“必要なものは『わたしのスタンド』である。
『ザ・ワールド』
我がスタンドの先にあるものこそが
人間がさらに先に進むべき道なのである。”
以下略。
アイズオブヘブンオープニングで聞けたように、子安さんボイスで脳内再生しましょう。
あのOPは痺れましたね。
いざ読んでみて、仗助くんはチンプンカンプンです。
「な、なんだこれは…DIOの日記?なんでこれが天国へ行く方法なんだ?…おいッ!なんだこりゃあッ!?お前の正体やらスティールの思惑なんてどこにも書いてねえぞ!中身はDIOの野郎が薬でもキメながら書いたんじゃねーかって、電波満載のお花畑ポエムじゃねーかッ!(あいつこんな趣味あったのか!)承太郎さんも言ってやって下さいよッ!…承太郎さん?」
ヴィンズとしてはとにかくこのノートに承太郎が目を通してくれさえすれば良かったので、言ったことはテキトーでした。
それにしてもDIOのこの言われよう(笑)
仗助ハッピーエンドを見た後切ない気持ちになってたのに、普通に笑いましたわ。
「あのDIOがポエムなんて書くと思うか?この文章…何かある…略…この文書は、今すぐ処分したほうがいい」
原作承太郎も、咄嗟にそう判断を下したのでしょうね。
読んでしまった、という事実だけでその後死ぬまでプッチにつきまとわれることになろうとはつゆ知らず…
そして二人はノートを燃やします。
でも、仗助には何も起きない。
元の時代へ帰れない。
スティールの言った通りにしたのに。
全員生存エンドや仗助ハッピーエンドを既にクリアしてるプレイヤーには、理由は分かってますね。
ヴィンズを倒してヴィンズのスタンドを解除しないことには、この世界の異変は収まりません。
仗助も……かえれない。
この仗助はまだ何も知らないので、自分はやはりスティールに騙されていた?と半信半疑になってきます。
でもスティールが嘘をつく意味が分からない。
ヴィンズの存在についても疑問だけど、今の所無害だし…
「そうそう、そういえばさっき上の階であなた達の仲間の電柱みたいな髪型の男が、残ってるゾンビに襲われてたわよ。助けに行ってあげたほうがいいんじゃない?」
とヴィンズに言われ、ひとまず言われた通りにすることに。
ヴィンズは姿を消します。
仗助はどうすることもできないので、承太郎とジョセフと一緒に日本へ帰ってみることにします。
「スティールの奴もあれから連絡が取れねえ。もしかしたら、奴と出会った廃屋に何か秘密が隠されてるのかもしれねえ…」
そうだね。
もう、手がかりはそれくらいしか…
そしてポルナレフと別れ、日本行きの出発口へ向かおうとしたその時…
画面上方にヴィンズが突然姿を現す!
怖いからやめてー(泣)
ビクッてなった(泣)
仗助は承太郎たちから離れ、ヴィンズの後を尾けます。
すると何やら薄気味悪く狭い部屋に辿り着きますが…
そ、そこに捕らわれているのは!
アリシアとバーリン!
うわーやっぱりーこうなるー(泣)
もうこの先見たくない見たくない信じたくない…
うわあああんと心の中で泣きながら見守ります。
元の世界に戻れる方法を教えやがれ!と息巻く仗助にヴィンズは…
「………“元の世界”、ね。あなた、そもそも“東方 仗助”じゃないもの。あなたの本当の正体を教えてあげるわ。あなたは承太郎の家の近くに住んでるただの高校生。もちろんジョースター家との繋がりもない。あなたの正体は、わたしに殺された“7人目のスタンド使い”よ」
そう来たか…
通常プレイで主人公として操作する、承太郎の同級生ですね。
仗助のディスクを購入した場合、その主人公は物語が始まる前にヴィンズに殺される運命になってしまうということですね…
「はあ?殺された?何言ってやがるッ。会った覚えもねーぜ」
違うんだ仗助…うう…
「ええ、それはそうでしょうね。あなたの記憶はスティールによって“上書き”されたのだから。スティールの能力は記憶を焼き付ける能力らしいわ。その能力を使って“東方仗助”の記憶をあなたに書き込んだ…」
「な、なにぃ〜?そんな馬鹿げた話を誰が信用すると思ってんだ、てめえッ」
「いいえ、きっと信用すると思うわよ。ちなみにそこにいるSPW財団の男の能力は、『肉体を作り変える能力』を持っている。…殺れ」
バーリン殺害
「さて、お立会い。そこの鏡を見てごらんなさい」
「…!?何ッ!?」
用意周到に立てかけられていた姿見に、仗助は自分の姿を写してみると…
ああ…仗助が、もう仗助ではなくなっている…没個性的な普通の高校生の外見に…なってしまった…!!
「あらあら、おかしいわねえ…あなた東方仗助…のはずよね?」
仗助?「な、なんだ、これは。お、俺の顔が…体が…」
仗助が“仗助?”になるのが地味に恐怖。
「この男を殺した事で、あなたの肉体を“東方仗助”にしていたスタンド能力が解けたのね。さて、じゃあこっちの女の子は何なのか?この子は、それはそれは恐ろしい能力を持つのよ。『他人の寿命を吸い取って操るスタンド』…しかも常に吸い取り続けてるらしいわ。“あなたを生かす為”に、吸い取った寿命をあなたに与える事で動かしてたってわけよ…」
仗助?「お、俺を生かす為?」
「ええ、あなたがジョースター一行に紛れて、文書を処分してくれるように仕向ける為にね。あなたを殺したのに観測者が変わらなかった理由はよく分からないけど…もしかしたら、彼女が無意識に魂を供給して観測点を維持したのかもしれないわねえ。…殺れ」
アリシア殺害
「て、てめえッ、そこを退け!」
「俺の『クレイジー・ダイヤモンドで治す』から?あいにくだけど、即死。徹底的に食い潰せ」
ちなみに殺害方法は、ゾンビによる捕食です。
モノクロドット絵で良かった。
「!……うおおおおおおおッ!」
「熱くなるのもいいけど、それより自分の心配をした方がいいんじゃない?たった今、あなたへの“魂の供給源”を絶ったのよ?その体を動かしている命のエネルギー供給をね」
「!…ぐ…ッ…な…なんだ…体が…意識が…」
「これでようやく…観測者に戻れるわね…」
画面がだんだん暗く…
仗助?(か、観測者?なんなんだそれは…お、俺はどうなってしまうんだ…)
「おやすみなさい、仗助。いえ…7人目の…」
完全に暗転。
バッドエンド。
こんな…こんな悲しいことってないよォォォーーー!!
久しぶりにサクリファイスエンドのあの恐怖を思い出しました。
仗助が元々赤の他人の死体だった、ってことは前回書きましたように分かってはいましたけど…
殺された少年(元々はこのゲームの主人公)も、仗助の魂も散々な目に遭ってますねこれ。
ヴィンズの願いだけは完璧に実現されることになります。
そのためには2つの条件がありましたが、1つ目の条件である承太郎がノートを見ること、2つ目の条件である観測者(プレイヤー≒仗助)を殺して自分が観測者に戻ること、どちらも達成しました。
これで将来ヴィンズは、自分の本当の息子ウェスに石仮面を被せ、二人で永遠の命を生きるのです。
ヴィンズの場合、アリシアと違って不特定多数の人間を殺しまくることはないですからね。
ゾンビを増やして闇の帝王になりたいなんて野望も持たないですし、息子との生活さえ手に入れたら慎ましく暮らしてそうです。
って言っても食料(人間)が必要になるんですけど。
その後承太郎とジョセフはどうしたか?
搭乗しようと思って振り返ったら、いないんですよ仗助が。
ハッピーエンドの方は、ヴィンズを倒した直後隣に居たはずの仗助が突如消えるって別れ方でした。
こちらはまだ「未来に帰れたのかな」と希望的観測を持てます(違うんだけどね)。
このバッドエンドの場合は、何の前触れもなく急に仗助が居なくなってしまいます。
何かあったのだろうかと必死に捜しても、どこにも見つかりません。
だって、仗助なんて元々居なかったし、仗助の形をしていた主人公の死体もおそらくゾンビに食われました。
最悪です。
そんな描写はありませんでしたが、バーリンとアリシアを食ったあのゾンビ共が、目の前にある新鮮な死体をスルーすることはないと思うんですよ。
最悪です。
やっぱり、他人のディスクを勝手に使っちゃいけないのです!
ロクなことになりません。
正直、仗助エンドはハッピーエンドすらバッドエンド気味ですよね。
このルートを始めたときは、大好きな仗助で7スタがプレイできる〜ルンルン♪って気楽に考えてましたけど、そうでしたクレイマンさんは極限までゲームの設定に論理的な根拠を用意されるんでした。
仗助がこの世界にいるはずがない。
だったら…
そして、この仗助を生かし続けるための魂をアリシアが供給し続けていたから、花京院、アヴドゥル、イギーの誰かを生かすことができなかったのでしょうね。
普通の主人公でプレイしていれば、友好度次第で誰か一人は救うことができるのに。
ジョルノや徐倫も早くプレイしたいって思ってますが、こちらもきっと悲しいストーリーになっちゃうんでしょうね。
なかなか新しいディスクが追加されない理由も分かった気がします。
でも、とても楽しかったです。
さあ、次は裏切りルート行くよ!
いつになるか分からないけど!
承太郎とジョセフを殺害してDIO様エンドを目指しますよ〜♪
そんなこと私にできるのか(笑)
ご飯食べれなくなりそーです。
ちなみに裏切りルートにも2種類あり、DIOの仲間になるDIOエンドと、最終的にDIOをも単独で倒してしまう暗黒面エンドがあります。
DIOエンドの場合、友好度によってはポルナレフと花京院を引き込むこともできます。
なかなか興味深いでしょ。
暗黒面エンドは最も難易度が高いそうなので、私には無理な気がしています。
チャレンジするかどうかは…考え中。
次回、記事としては敗北エンド・幻想の世界の感想を書く予定です。
ずっと書こう書こうと思ってて忘れてた、ホラーエンディングです。
夏の夜に最適ですよ。
←To Be Continued