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Channel: ジョジョ好きの奇妙な日常
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【感想】短編小説集「岸辺露伴は戯れない」

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短編小説集「岸辺露伴は戯れない」の感想です。
「叫ばない」の感想記事はこちら↓

【感想】短編小説集「岸辺露伴は叫ばない」
https://ameblo.jp/songbird427/entry-12391155913.html



戯れないに収録されている「幸福の箱」「夕柳台」「シンメトリー・ルーム」は既にウルトラジャンプの付録で読んでいるので、感想は省略します。


では、


楽園の落穂
吉上 亮 著


の感想を軽く。


読みながら、「シュナの旅」「千と千尋の神隠し」を思い出しましたが、似てるなーって皆さんも思われませんでした?
どちらも宮崎駿さんの作品ですね。



「幻の小麦を探す」とか「食べたら家畜になる」みたいなところ。
シュナと千尋を足してホラーで割ったみたいな感じかな!

p199「露伴先生が以前に描かれた漫画に登場した海外ブランド、おかげでバッグがすごく売れましたよね」
GUCCIのことかな?
ブルガリも漫画になって欲しいな〜。

p206「猫の髭のような長い花軸が天に向かって伸びており、山の冷涼な風にそよぐたび、その身に浴びた夕暮れの陽の光をきらきらと攪拌させている。その煌めきが無数に連なり輝く波を生み出してゆく。
麦畑は、まさしく黄金の海だった。」
ここで完全に私の脳内は宮崎駿さんの世界になりました(笑)

p251「その記述を呼んだ直後、次のページだった。」
よく分からないのですが…
これは「呼んだ」で正しいのですか?
「読んだ」ではなく?
前後の文脈からも考えてみましたけど、うーん…?


物語の展開としては、まぁ燃やすと思いました(笑)
相手は穀物ですからね、それも1本や2本でないし。
焼き払うんだろうなと。
奴らが自ら松明に炎をたいてやって来たのが間違いでしたよね。
月が明るい夜とあったし、環境に適応した家畜たちなのだから、火なんて持って来なきゃ良かったのに…(笑)

住人たちも年野も屋宜沼も全員助かるとは思いませんでした。
露伴は少女を守るすっかりいい人でしたが、これはもしかして羊ちゃん、露伴お兄ちゃんに惚れる展開あり?(笑)
あんなに必死に守ってくれて、お父さんもその親友も救ってくれたのだから、憧れちゃうと思うなー。

疑問なのは、牛人間になった年野をどうやって元に戻したのか。
作中では一文で済んでますが、トニオのレストランに通わせたとかいう設定にしても良かったのに?
そして、ラストにフレンチレストランで出てきた「楽園の落穂」のパンを羊が嬉々として食べようとしたのは何故?
多分本物じゃないとは思いますが。
あれだけ怖い思いをした記憶は羊にははっきり残ってるはずなので、いくら食べる意欲がわいてきたといっても、その名前を聞いただけで戦慄すると思うけどなぁ…
「よくわかっていない」で済ませていいのか?

ストーリーはとても興味深かったです。
人間が耕していると思っていた小麦に、実は人間が操られていたという。
あり得るような気がしてきて怖いですね。
「胃袋を掴む」という言い回しはありますけど、レベルが違う。
露伴が取り込まれてたら、人類存亡の危機に瀕するところでした。
さすが露伴は屈しないですね。


で、たまたま昨日、母から「おいしい食パンのお店があるのよ」と渡されたチラシ。

こだわりの小麦粉。
焼かずに食べておいしい。
お客様すべてが“笑顔”と“幸せな気持ち”になっていただける魔法の高級「生」食パン
不思議と怪しく見えてきました…
いやいや、本当においしいパンなのだと思いますよ!(笑)












ジョジョ展についてあまり触れていませんが、かなり迷った末、行く方向で考えております!

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